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「求職者をグリップする」という言葉に隠された落とし穴
2018/07/10
業界内でよく使われている「求職者をグリップする」という言葉、どのような意味合いで使用していますか?この言葉が持つ落とし穴と、今後必要になってくるであろう考え方について解説している記事です。

「求職者をグリップする」という言葉は、人材紹介業に関わる人なら、一度は耳にしたことがある言葉だと思います。

「効率的に入社に導くことが最重要事項」とされている現状の紹介事業の市況観では、「いかに求職者をコントロールするのか」が、重要な要素だからです。

しかし、「求職者をグリップする」という言葉は非常に曖昧で、定義は人によって様々です。上司が新人コンサルタントに「グリップできている?」という聞いたり、「しっかりグリップしなさい」と指示を出しても、新人エージェントには正しく伝わらない可能性の方が高いのではないでしょうか。

本記事では、この言葉に隠された落とし穴について触れ、これからの時代重要になってくるであろう別のアプローチ方法について言及していきたいと思います。

 

「求職者をグリップする」の言葉に隠された意味

求職者グリップに隠された意味

この言葉にはどのような意味が内包されているのでしょうか。一般的に「グリップ」という言葉は、「握る」という意味で使われることが多いですが、紹介事業においても同じようなニュアンスで使用されています。しかし、この言葉には求職者へのリスペクト価値提供の視点が度外視されているようで、決して気持ちの良い言葉には聞こえないという理由で、このワード自体を使わない紹介事業者も多くあります。

とはいえ一般的には、限られた求人の中で入社に導くため(売上に繋げていくため)に、”求職者の意向をコントロールできる状態”を、「グリップされた状態」と呼んでいるケースが多いようです。もちろん成果を出すために、信頼関係が構築できている状態をグリップができている状態と、呼んでいるケースもあるかもしれません。

様々な使い方がされていますが、この業界ではグリップという単語が一般的に求職者をコントロールする言葉として、使用されていることがわかります。

 

「求職者をグリップする」の言葉の落とし穴

求職者グリップの落とし穴
この言葉に隠された落とし穴は、言葉自体の曖昧な定義だけでなく、求職者に対する対応方針を大きく左右するワードだからです。

例えば上司が部下に対して、「求職者をグリップしなさい」と指示を出した場合ですが、「上司が信頼関係構築のために時間をかけてヒアリングをしてきなさい」という意味合いで使っていたとしても、部下が全く違う受け取り方をする可能性があります。

例えば、求職者をコントロールするためのアプローチとして、マウンティングアプローチに走ってしまう可能性があります。これは、自身の立場が上であることを暗に示し、心理的な位置関係の上に立つ手法です。このようなアプローチも求職者のグリップに、一定数の効果があるかもしれません。

しかし、このようなケースはそれぞれの意図にズレが生じているだけでなく会社内で大きく求職者対応の方針にズレがでる可能性があります。今後は紹介事業者の増加エージェント評価の可視化により、求職者への独自提供価値は問われ続けていくことになります。その結果、求職者への価値提供を度外視したアプローチは、今後は淘汰されていってしまう可能性も高いです。つまり、言葉の定義が曖昧なだけでなく、悪い方向に解釈しやすいワードが選定されていることが一番の落とし穴といえるのです。

 

▼参考記事


 

 

「求職者に寄り添う」というワードが浸透していく業界

求職者に寄り添う

会社によって、入社数を最大化するためのアプローチはそれぞれの方法があって良いと思います。しかし先ほども言及したように、今後は市況観も大きく変化していくことも見えている状況では、求職者の意向を度外視し数を重視した紹介を行っていては、業界で生き残っていくことが難しいかもしれません。

つまり、今後は「求職者をグリップする」にとって替わるキーワードとして、「求職者に寄り添う」というワードが業界全体に浸透していくのではないでしょうか。今後は、求職者をグリップしにいかなくても、求職者に徹底的に寄り添うことが、最大のグリップ(信頼獲得)に繋がっていくはずです。さらに今後は「信用の可視化」や「需給バランスの変化」によって、求職者価値を最大化できているエージェントが成果を出しやすくなる市場になっていくはずです。

「求職者をグリップする」という意識よりも、「求職者に寄り添う」意識を持つ方が、結果的に入社数は最大化されていくのではないでしょうか。

▼参考記事


まとめ

業界の慣習として、「求職者のグリップ」という言葉が当たり前でしたが、今後は「求職者に寄り添う」ことができるエージェントが生き残っていく時代です。まさに業界の変革の時期がやってきているのではないでしょうか。

またこの時期にマインド変化させていくことこそが、求職者集客の困難な時代において、大きな差別化要素となってくれることは間違いありません。

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